コラム

2025.02.06

行政書士登録をするかどうか

行政書士試験に合格されて、行政書士登録をするかどうか悩んでいるというお話を多く頂きましたので今回はそのことについて書きたいと思います。

行政書士登録をするかどうかは、今後のキャリアプランや費用対効果を考えるポイントになると思います。以下の点を整理すると決めやすいかもしれません。

登録をするメリット

• 行政書士として独立開業できる(許認可手続き、会社設立など)

• 資格を活かした副業が可能(本業を持ちながら副業としてスタートする人もいる)

• 士業ネットワークに入れる(行政書士会に登録することで、情報交換や仕事の紹介を受ける機会が増える)

登録を迷うポイント

• 登録費用が高い(登録時に約30万円+会費が月額5,000~10,000円程度)

• 仕事の獲得が課題(特に開業する場合、営業や集客の工夫が必要)

• 本業とのバランス(今の仕事と両立できるか?)

金銭面に関しての不安が大きい場合は、固定費を出来る限り低くすることが重要です。固定費が最もかかるのは事務所家賃です。あとはそれほどかかりません。

事務所コストを抑える方法

1. 自宅開業する

• 自宅を事務所として登録すれば、家賃の追加負担なし。

• 自宅が賃貸の場合、管理規約で業務利用が禁止されていないか要確認。

 

2. レンタルオフィスやコワーキングスペースを利用する

• 低コストで事務所を構えられる。

• 住所利用OKのところなら、バーチャルオフィスよりも信頼性が高い。

 

3. バーチャルオフィスを利用する

※登録できない場合があります。都道府県により異なるため、行政書士会に事前に確認するのがベストです。

•事務所として独立性が確保されている

•執務スペースとしての実態がある

 

4. 共同事務所を借りる

• 他の士業とシェアして家賃を分担。

• 仕事の紹介を受けられる可能性もある。

もし「すぐに独立開業は考えていない」「副業で様子を見たい」なら、一旦登録を保留して、業界の情報収集や副業の可能性を探るのも一つの方法です。逆に「すぐにでも行政書士として活動したい」なら、思い切って登録すると良いと思います。

本業があるのなら、相談することが可能であれば本業の上司、上層部に申し伝えてみると良いかと思います。法務部に勤務されていたり、産廃、建設上がりの場合、行政書士の有資格者は企業内で活躍できる存在です。

ちょうど合格発表の後だと色々と気持ちが焦りがちですが、登録は毎月行っているのでゆっくり考えながら、まずは合格祝い☺頑張ってきた自分にご褒美です。